BIMは、どこまで浸透してきたか?

まず、"ビム"とは何かというとBuilding Information Management の通称であり、ざっくりいうと建築図面のIT管理なのだ!と思う、というのも実際に使ったことがないので理屈でしか理解してない。

正直、日本の建築の世界はその歴史と名声が邪魔をしてIT化が遅れている印象。日本はガラパゴスと揶揄されることは有名だが、例えば公衆Wifiの広まりもほんと最近の話だろう。ヨーロッパではもう10年くらい前から当たり前で、テクノロジー日本に来たつもりがWifiがないとみんな目を丸くしていたものだ。

 

iphoneが出る前にはPDAやblackberryがガジェットの基本装備だった。では、なぜ遅れていたのか?それはFAXの存在にある。FAXとはNTTの研究所が20世紀後半に発明したものだ。なにせ通話回線に画像信号を乗せる荒業。友達との会話に色つけてみたレベルの話である。

この存在により、寿司屋から建築世界の発注まで日本にはFAXが席巻してしまったのでinternetの普及が遅れた。ただ、その海外とのTime-lag(時間差)に目をつけたのが孫正義や堀江貴文や三木谷浩史なのだと思う。

アメリカでは当たり前になりつつあるサービスを日本に輸入した。基本的に彼らは実業家であってホリエモンも決してウォズニアックのような生っ粋のエンジニアではない。

 

話を戻すと今の日本では、レーザー隅だし器とVECTOR WORKS が主流でBIMの気配がしないが大丈夫だろうか?

どうやらアメリカではAutodesk Revitが広まっているようだし、気づいたら新しいシステムに取って替わるかもしれない。

前に帰省しクルマを運転した際に、川に架かる橋の上で信号待ちをしていたら気づいたのであるその橋が新品であると。ふと横に目をやるとそれまで使っていた橋が静かに朽ち果てていた。

つまり、既存の橋を使いながら横でセコセコと新しい橋を架けて道路に繋げ、ある日を境に昔を封鎖。建築のように壊してつくるをしないのである。ぜひ日本の建築業界もこれらの教訓を見習ってほしい。アメリカでは自動車のド素人が全ロボット工場で売れる電気自動車作っている。日本でもTEAM LABというプログラミングとアートを融合させたテクノロジー企業が建築部門を立ち上げた。既存の古い橋にならないように、日々精進です。 イケダ