飲食店を開業したい!〜事業計画2

前回なんとなくの事業計画に必要な数字の手掛かりのような物は見えましたので

実際につくってみます。

 

まずは売上げ計画です。

これは最も楽しい部分ですので案外簡単にできると思います。

・イメージしている店舗のサイズ(席数)を決めます。

 私の場合は18席としました。単なるイメージです。

・席数が決まったら1人の滞在時間を考えます。

 定食屋ですのでせいぜい30分程度ですかね。

 そうすると営業中に何回転するかが出ます。

 11:30〜15:00までのランチ営業だとすると3.5時間÷0.5時間ですので7回転になります。

 これはあくまで理屈上では1席あたり7回転しますよという数字ですね。

・そこに満席率を掛け合わせます。

 ハッキリ言ってこれはわかりません。私の場合は30分ごとに区切り店舗内に何人くらい

 お客さんがいるかを想像して出してみました。満席で1とすると9名で0.5になります。

 それを営業時間中すべてでやってみます。アナログです。

 その結果ランチタイムは0.44となりました。

これで一日の客数がでます。

 

ランチ 18席×7回転×0.44(満席率)=55.44人

 

上記の客数に客単価を掛け合わせれば売上げ予測が立てられます。

定食屋ですのでほぼ全員定食を食べるであろうという事で、900円とします。

夜はお酒を飲んだり色々あるでしょうからもう少し高いといいなと思います。

 

そうすると 客数55.44人×客単価900円=49,896円がランチの売上げです。

夜も同じ作業をし、一日の売上げ予測を立てます。30を掛ければ1ヶ月の売上げになります。

この1ヶ月の想定売上げに対し、ここからは支出の計画ですが

ここで前回の数字の手掛かりを使ってゆきます。

まず売上げのなかで原材料費を差し引いた額をだします。

そうすると芋づる式に人件費やら光熱費やらが決まってきて、何だか事業計画書っぽくなります。

 

そうすると色々とおかしな部分が出てくるのです。

繁華街の1階路面店でやりたいなーなんて思っていても、どうやら全く家賃を払えそうにないなーなんてこのあたりで気付きます。

なんにん雇って・・なんて考えていても、あれ!全然むりじゃん!なんてなってきます。

 

そうすると客単価を上げてみたり、回転を多くしてみたり、満席率を増やしてみたり・・・

そんな事を出来る様にここまでの計算はエクセルで表をつくる事をお勧めします。

わたしの様に飲食店経験の無い人間にはこの表に手当たり次第数字を打込んでみるしかないのです。

収入と支出、そして大切なのは開業するために必要な金額の算出です。

物件取得費は家賃の10ヶ月分で計算しました。

内装工事費は私の専門分野ですので、算出に苦労はありません。

そのほか食器や備品類と当面の運転資金等を出し、総合計÷60が1ヶ月の経常利益額を下回った場合お店はまわりません。。。マジです。絶対潰れます。その理由がわからない人は出店はやめた方が良いと思います。

そうこうして事業計画らしき物は完成しました。

 

わたしがつくった表は必要でしたら差し上げます。