なんだか10年位前からリノベーションという言葉が当然の様に言われる様になってきました。
っていうかリフォームと何が違うの?と思っている方も多いとおもいます。
どんなイメージがあるでしょう。
例えばリノベーションはオシャレにカッコよく、間取りまで変えてしまうリフォームの事。
また、英語では建物の改修の事をリノベーションと呼び、リフォームは別な意味になる。
大胆に今まで使われていなかった建材を使ったりする。
[Re]と[innovation]をつなげたもの。
・・・。
いろいろ言っている人もいますし、ネットなどでもいろんな事が書いてあります。
きっとどれもが正しいのでしょうが、なんだか素敵な言葉で飾られるほど結局はどういう事なのかわからなくなる気がします。
率直に聞かれるとやはり私もドギマギしてしまいます。
事の起こりは20年くらい前なのでしょうか、学者ではないので詳しくはわかりませんが恐らくはその辺りが初期段階だったのであろうと思います。
リノベーションが住宅を改修する上で一般的な選択肢に入ってきたのはこの10年くらいだと思います。
それまでは当然リフォームと呼んでいたのですが、「古くなった」「汚くなった」「壊れた」からだったり「用途」や「使い方」の変更が起こった時におこなっていたのがリフォームでした。
基本的には仕方なくネガティブな側面の持った響きがあった様に思います。
業者主導の「この中から自由に選んでください」方式が取られていたのだろうと想像できます。
それに不満を持った若者たち(当然同時発生的に散発したであろう)がもっと自由になる事を目指して、業界のルールや慣例にとらわれる事のない新しいスタイルをストリートでカウンターカルチャー的に始めた成れの果てがリノベーションなんだろうと思っています。
成れの果てなんて言い方をすると言葉が悪いですが、間違いなく旧態依然としたリフォーム業界というつまらない体質の業界に対して、リノベーションという若者のサブカルチャーが「もっと自由でいいんだ!」という何だか古き良きアメリカ的な開放感をもたらしたのは事実で、私自身もそのコカ・コーラの様な自由を満喫しているのは間違いありませんし、私の年代だともはや当然の選択肢になっているのは当時若者だったリノベーション業界の重鎮たちであるおじさま方の戦いのおかげであると感謝しています。一度コカコーラでも一緒に飲みながら色々と当時の思いを聞いてみたいと思っています。
この感じどこか似ている事があるなーと考えていましたが、ようやく思いつきました。
私が初めてスノーボードを見たのは25〜30年くらい前です。
当時小学生だった私はあまりの衝撃に我を忘れて追っかけた記憶があります。
スキー(リフォーム)という何だかクラシカルなオジさんっぽいスポーツに辟易していた時に、スノーボード(リノベーション)というストリートカルチャーが若者を魅了した。
完全にリンクしますね!
というわけで、いまやリフォームでもリノベーションでもどちらでもいいんです!
スキー場に行けば、スキーヤーもスノーボーダーもどっちもいます。そんな程度の違いです。
かっこよくリフォームしたいんだ!でいいんじゃないでしょうか。
言葉にこだわっているやつにロクなやつはいません!
俺が最初にリノベーションを始めたんだぁぁ。。なんて言っているおじさんは腐るほどいます。
リノベーションは俺が最初に始めたんだと言っている業者には注意してください。
リフォームでもリノベーションでもどっちでもしょうもないもん作りやがります。
逆に私が一緒にコカコーラを飲みたいと思うおじさま方は、リフォームだってリノベーションだってどっちにしたって施主が望んでいるものを格好よく引き出してくれます。
言葉なんてどうだっていいんです。大事なのは自由であるかどうかです。
ところで私は仕事ではリノベーションをしていますが、雪山ではスキーなんです。。
まぁどっちでもいいですね。
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