建具

建具というのは要するに扉、ドアの事です。

どの家にも必ず1台はあり、建具が変わると部屋の雰囲気は大きく変わるものです。

 

建具は通常は建具屋と呼ばれる専門の職人が作っていますが、最近は建具職人が減ってきているため木工所で作る事も多くなりました。

さらに、既製品の建材で建具と枠がセットになって非常に安価な物も作られており、建て売り住宅や新築マンションなどはほぼ全て既製品建具です。

そういった建て売り住宅や新築マンションに違和感を感じている方の中には既製品建具が気に入らないなんていう方も多くいます。

いまや建具は作るものである事さえ忘れてしまっている同業者も多くいます。

 

建具と一言で言っても実は多くの部材で成り立っています。

 

建具→ドア本体の事です。製作、吊込みは建具屋。

枠→ドアを固定する為の枠。ドアと必ずセットです。取付は大工。

ハンドル→レバーハンドルやドアノブ。製作は向いていません。海外製も含めると数えきれない種類が存在します。

丁番→ドアの開閉方法を決定する建具の要です。これも製作は向きません。

信じられない様な動き方をする丁番も開発されており、もはや芸術品です。

廻りの状況、素材に合わせて丁番を選定します。

ストッパー→戸当りやドアチェック、レバーストッパーなど使い方にあわせて選定します。

 

その他にガラスや装飾をいれたり、引戸、開き戸など既製品では対応できない形状もやりようはいくらでもあります。

さらに仕上げに関しても、既製品の様なプリントシート貼りではなく、本物の木を使ったり塗装にしたり、化粧板やガラスなど・・・まぁ何でもできます。

 

既存の枠を利用し、建具だけを交換してみるのも気分が変わって良いかもしれません。

ただ、建具を替えるとその他も変えたくなってしまいますが・・・。