電気屋

正確には電気工事士。

国家資格を持った職人です。

 

職人というとニッカポッカをはいて頭にタオルを巻いたガラの悪い人達という印象だと思いますが、この電気屋さんは太もものあたりにポケットのあるズボンをはき、同じ色のジャケット?作業服を着た人達で、まったくガラは悪くありません。

現場では大工さんと並びいつも居る職人のため、色んな職人と仲良くなっています。

ついでに搬入なんかも手伝ってもらっちゃったりします。

文句をいいながらもなんだかんだ手伝ってくれる面倒見のよい人達です。

 

国家資格が必要なだけのことはあり、現場監督が苦手とする業種の一つです。

もちろん無資格者が工事する事は法律で禁じられていますし、本気で勉強しなければ分かりません。W(ワット)とかA(アンペア)とかVA(ボルトアンペア)とか・・・。

ややこしいすぎです。

 

リノベーションの場合は電気屋さんが行う工事は照明器具の取付とコンセントの取付です。

そのほかにテレビアンテナや電話線用の配管、LAN工事などもあります。

 

家にはあまり目立たない所に必ず「分電盤」があります。

電子レンジを使いながらドライヤーを使うと「ブレーカーが落ちた!」なんて経験があるかたも多いと思いますが、そのブレーカーがある箱が分電盤です。

そこから一旦スイッチを経由し照明器具まで電線を引っぱり接続します。

コンセントも同様で一本ずつ電線をコンセントまで引っぱってゆきます。

ただ、ブレーカーの数には限りがあるため同じ回路で電気を送って繋いでゆくというやり方をする場合がほとんどです。

分電盤には40Aとか60Aとか書いてある大きなブレーカーが1つとその子供みたいな小さなブレーカーがいくつかついていて、その小ブレーカーから配線してゆきます。

その小ブレーカーの容量以上の電気をつかうとブレーカーが落ちるという事が起こります。

そうならない様にあらかじめ想定される大きな容量を使う機器(電子レンジやドライヤーなど)の設置位置を確認し、そこに他のコンセントと連結させない「単独回路」のコンセントを設置します。

 

・・・書いていても何を言ってるか分からなくなってきました。。。

 

リノベーションする際にはフルーリングや家具、水回りなどの派手な部分に目が行きがちですがコンセントの回路分けやスイッチの系統の方が生活する上では一番気になる所です。

そこが上手く行かないと後々非常にストレスが溜る事になりますので、そこは念入りに詰めておく事をお勧めします。

 

スイッチの系統は自分がそこで朝起きてから寝るまでの生活をする事を想像して考えてください。寝る時に天井の照明器具から長ーいヒモをたらす事が無い様に!

コンセントは冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、コーヒーメーカー、ドライヤーの利用位置と特殊なもの(アクアリウムとか)の位置を伝えておけば何となく事足りるとは思います。

 

ただ、良くありがちなのが考え過ぎてスイッチ、コンセントが異常に多くなる事です。

「念のためここにもコンセントを」と考え始めるとコンセントだらけの家になります。

そこは上記の内容を伝えてデザイナーに任せましょう。